官能分析でペットの好みを解明!

ペットの家族化が進むに連れ、ペットフード業界では製品の品質向上にますます注力しています。

ペットの飼い主は、自分の子供のように接する動物のための食品選定に厳しくなっており、自分が食べるもの以上に栄養価に敏感であると報告している論文もあります。これは、親がその子供達のための食事を選ぶ関係と似ているようです。親子関係と飼い主とペットの関係の類似点は、それだけではありません。小さい子供たちと同じように、ペットも言葉で自分を表現することはあまり得意ではありません。

そこで、官能分析が行われます。
Acceptation testやPreference testを利用して、官能分析ではペットの期待を理解することを可能にします。動物の味覚と嗅覚は非常に鋭く、それらの好みは私たち人とはかなり異なります。

たとえば、猫は甘い味が好きではありませんが、脂肪とうま味が大好きです。犬は腐敗の匂いが大好きですが、飼い主がこの種の臭いを発する製品を好まないことは明らかです。ペットフードに関する官能分析をペットだけでなく、飼い主にも適用することにより、お互いの好みのバランスを見つけることも可能となります。
(弊社パートナーSensoStat社から引用)

▼官能分析システムによる:
ペットフードのベンチマーキング
ペットフードの異臭の定量と品質管理

官能分析ソリューションを利用した受託試験とコンサルティングサービスの紹介

新型コロナウイルスの影響で、様々なイベントが中止、延期となっています。このブログのタイトル、これは本来4月に開催される予定であった「ifia JAPAN 2020」の中でプレゼンテーションする内容でした。同展示会も、この先の開催見込みが立っていないことから、この場で一足先にご紹介します。 

アルファ・モス・ジャパンでは、これまで香り、味、外観を数値化するための分析システムや、官能評価の生産性を高めるためのソフトウェアFIZZなど、機器とヒトを使った官能分析ソリューションの販売を手掛けてきました。そのプロセスで蓄積した資源(モノ、ヒト)や知識をさらに有効活用するために、お客様の商品開発や、官能評価などのプロジェクトベースでの依頼試験やコンサルティングを積極的に受ける仕組みをつくりました。

主に、次のようなサービスを提供します。

  • 新製品と既存品(競合他社品含む)と官能的な違いに関するマッピング
  • 保存試験における変曲ポイントの評価
  • クレーム品の異味異臭について、基準品ロットと品質的差異の解析
  • 社内・社外QDAパネルの構築
  • 新製品の官能的特性の把握とその定量化(QDAなど)
  • 嗜好に起因しているキードライバーの解析

これまでは、新製品の特徴強化のための機器分析データの取得が中心でしたが、近年では、海外企業からの依頼で、日本市場に上市予定の製品改良品のQDA試験や、国内企業が海外で新たに市場を開拓する際の現地消費者を利用した嗜好試験まで、幅広い官能分析を実施しています。

市場は、どんどん広がっています。アルファ・モス・ジャパンは、試験が必要な場所で、必要な試験法(機器分析、官能評価)をもって皆様のプロジェクトを⽀援します!

2019年を振り返って

日常の仕事に追われつつ、更新がすっかり疎かになってしまいました。
最後の更新から、すでに1年が・・・、今年最初にして最後で、2019年を振り返ってみます。


官能分析セミナー開催

前年度の展示会・学会でのセミナー内容のレビューを目的に、官能分析セミナー(商品開発向け、品質管理向け)を開催しました。前年秋に移転した新オフィス(目の前は東京タワー)の会議室で、参加者の方々との対話を楽しむことができました。2020年も企画中です!

ISOENでAlpha MOS インダストリアル賞を小豆島ヘルシーランド様が受賞

福岡で開催された第18回ISOEN(International Symposium on Olfaction and Electronic Nose)で、小豆島ヘルシーランド様が、Alpha MOS インダストリアル賞を受賞しました。フラッシュGCノーズ Heraclesを用いたバージンオリーブオイル中の揮発性化合物に関するフィルタレーションの評価について報告されました。

多感覚器分析システムとしての実績増加

これまで、感覚の相互作用を考慮すると、香り・味・外観など複数のモダリティを測定し、統合的に解析することが、官能評価との相関を高めることに繋がると提案しています。市場に浸透しつつある中、今年はさらに加速し、複数のユニットを使っているユーザー数が、40施設を越えました。2020年は、多感覚器分析と官能評価を交えたアプリケーション開発に力を注ぎます!

FIZZユーザーサイト開設

官能評価ソフトウェア FIZZの国内販売・サポートをはじめて7年、国内のユーザー数が、まもなく80施設に到達します。そして、その約80%が年間保守契約に加入頂いております。そうしたユーザー様をさらに手厚くサポートするために、FIZZユーザーサイトを開設しました。新しいドキュメント、ビデオを定期的にアップし、FIZZの豊富な機能をさらに活用頂きます!

パネルマネジメントソフトウェア ARCSの販売開始

官能評価の重要なリソースであるパネルを管理するためのソフトウェアARCSの発売を開始しました。ARCSは、完全なデータセキュリティとコンプライアンスを保ちながら、試験に見合う適格な人材を集め、試験スケジュールを立てるなど、パネルの関与を最適化するオールインワンのソフトウェアです!

Dr. Herbert Stoneとの歓談

QDAの開発者の一人Herbert Stone氏から、久々にレクチャーを受ける機会がありました。80歳を優に超えても、官能評価に対しての情熱に溢れ、あらためて刺激を受けました。QDAのパネルリーダーをしている中での疑問を解決することもでき、QDAのメリットを再認識しました。ホリスティック法や、時系列の評価が流行っていますが、QDAから得られる情報は、商品開発にとって価値あるものです!


それでは、来年も多くの方とお会いできること、楽しみにしております。 皆様にとって良い年になるようお祈り申し上げます。

官能評価のグループワークにも、独⽴した評価にも⼀⽯⼆⿃なセンサリーテーブル

官能評価を⾏いたくても設備がない・・・そんな悩みに応えるポータブルセンサリーブースを以前ご紹介しました。
https://blog.alpha-mos.co.jp/?p=26

完全個室タイプから、卓上モデルまで用途に応じていずれも使いたいときに、どこででも組み立てることができます。今回は、テーブルごとブースに早変わりするTable Labをご紹介します。

QDAでは、用語出しはグループでの話し合いによって行われ、そのあとパネリストごとで独立した試験を行います。つまり、施設にはグループディスカッション用のテーブルと、個別の官能評価ブースが必要となります。


Table Labの使用例(フランス)
Table Labの使用例(グループワーク)- フランス

Table Labは、柔らかいデザインの木製テーブルでグループワークに、そして天板を開いてブースをセットすれば、個々の独立した試験に使えます。照明や隣接するブース間のパーティションも追加することもできます。

Table Labの使用例(官能評価ブース) - フランス
Table Labの使用例(官能評価ブース) – フランス

⼀般的なミーティングに、そして独⽴した試験に、両⽅の⽤途を満たす便利なセンサリーテーブルは、狭い⽇本で官能評価を行うためのニーズにマッチしています。

周りのにおいは大丈夫?

オフィスやレストラン、ホテルなど、人が大勢が集まる場所でのにおいは、不快感を与えるだけでなく、職場であれば、仕事の生産性を下げることにもなります。加齢臭や汗臭のような体臭や、香水も適量以上に使えば、周囲にとっては悪臭です。

においの感じ方や好みは、個人で異なり、またにおいの発生源である本人は気づかないことが多いです。そこで、客観的ににおいを測ることができるデバイスを室内に備え付け、臭気変化を監視することで、「スメルハラスメント」に対策する試みが増加しています。

RUBIX PODは、50m2以上の範囲のにおい、空気質をマルチガスセンサーを使って連続的に監視するだけでなく、温度、湿度、騒音、照度、振動、微粒子などを同時に測定します。

データは、すべてクラウドのソフトウェアに10秒ごとに記録され、各項目の許容範囲を越えると、SMSやEメールで管理者にアラームが送信されるので、換気をよくしたり、空調をつけたりなど、すぐに対策を施すことができます。

さらに、その環境にいる人々の主観的な感情(臭すぎる、暑すぎる、騒がしすぎる・・・)をQRコードで反映させることもできます。客観的な測定値に加え、個人の感情を記録することで、どのような状態が、人を不快にさせるかを明確にします。

RUBIX PODは、快適さを指数化し、においを中心とした複合的な環境要因を視覚化します。ウェルビーイングの取り組みが盛んになっている今、その向上に役立ちます。

FIZZを使った消費者試験!

新春のお慶びを申し上げます。
2018年も、どうぞよろしくお願い致します。

さて、官能評価ソフトウェア FIZZ ですが、お陰様で国内ユーザー数は60近くまで増えました。多くのユーザー様の⽤途は、分析型官能評価ですが、消費者試験にも活⽤できます。しかし、FIZZ Networkでは、ライセンスのクライアント数によって同時に評価できる人数が限られるため、消費者試験のような被験者数が多い場合には、適さないかもしれません。そこで、弊社ではFIZZ Formsを⽤いて消費者試験をサポートすることを開始しました。

FIZZ Formsでは、FIZZで設計した試験用紙を印刷し(何百名分でも可)、回答を得たあとにスキャナで取り込むことで、FIZZの解析機能を使うことができます。スキャナでデータを取り込むため、人為的な誤入力が防げるほか、ラインスケールのような手間のかかる集計も自動であっという間に行えます。

FIZZを利用されている方のご依頼はもちろん、FIZZユーザーでない方の試験設計、データ入力・解析も受託します。QDAに消費者嗜好データを統合したプリファレンス・マッピングの作成など、FIZZの充実した機能を商品開発プロセスにさらに活かしてみませんか?

※ 消費者の募集、実査は、既存の市場調査会社を利用頂いても構いません。

臭い!硫黄化合物の高感度分析

硫黄化合物の多くは、嗅覚閾値が低く、わずかな量で不快な臭いを呈するほか、それらが純ガスや反応ガスに混ざることでその品質に影響を与えることがあるため、食品や環境、また化学工業など多くの分野において管理対象となっています。

一般的には、ガスクロマトグラフ(GC)で分離したあと炎光光度検出器や、質量分析計を検出器として分析されますが、ヘリウムや水素などを要するうえ、定期的な校正が必要となるため、使用にあたって設置場所、オペレータのスキルが条件となります。さらに濃縮が必要であったりと、硫黄化合物の測定に、結構困っている方が多いのではないでしょうか?

Chromatotec(フランス)が開発したtrsMedorは、独自の技術による湿式検出器を用いて、各種硫黄化合物をppbレベルで検出します。しかも、前処理要らずで、分析時間もわずか10分程度。また、パーミエーションチューブを内蔵しているため、校正も自動化され、さらに窒素ジェネレータを接続することで、ボンベも使いません。

ラボだけでなく、現場でも簡単に使える硫黄選択的GC、様々な硫黄化合物の定量のための新しいツールが登場です!

いつでも、どこでも、簡単に官能評価ブースが作れます!

官能評価の5つの資源、ご存知ですか?

[1] パネリスト
・・・言うまでもなく、誰を使うか、その選抜は非常に重要です。偶然以上の確率で識別ができないパネリストを使うと、ベータリスク(本当は違いがあるにも関わらず、違いがないと誤った結論を導くリスク)が高まります。前回ご紹介したフレーバースタンダードが、選抜試験や、パネルの継続的なトレーニングのお役に立ちます。

[2] 手法
・・・目的に応じて、どのような試験を採用するか、評価手法によって得られる情報が大きく異なります。1つの手法であるQDAは、製品の官能的特徴を記述し、かつ定量的に数値化ができ、消費者嗜好データや機器分析データとの相関づけにも有用です。

[3] サポートサービス
・・・いわゆるデータ収集、または解析用のソフトウェアなどです。最近は、TIやTDSなどの経時的な評価手法のニーズの増加なども講じて、官能評価ソフトウェア FIZZのユーザー数が増加中です。

[4] 予算と承認
・・・どんなに担当者レベルで官能評価の必要性を感じられていても、社内における認知、理解、そして十分な予算がないと、試験ができません。日本では、残念ながらここが意外と高い壁であったりします。

[5]
そして、5つめは・・・今回のテーマである官能評価ブース、つまり「施設」です。必ずしも、分析型官能評価をブースで行う必要はなく、製品に応じてレストランや野外など、実際に使用する場面で行うこともできます。しかし、できるだけ統制をとった試験を行うためには、管理された空間も大切です。

国内では、スペースの問題、また高い工事費などが理由で、なかなか常設した官能評価ブースをたてることができません。そこで、The Lab in the Bagのポータブルブースであれば、使いたい時に、使いたいところに組み立てるだけで、すぐに官能評価が実施できます。テーブル上で簡単にパーティションを組むものから、孤立したブースまで、ブースの種類は豊富で、照明やシンクなどのオプションまでも用意されています。

5つめの資源、満たされていますか?

 

GMPフレーバースタンダード新発売!

先週のifia JAPAN(2017/5/24-26)で、GMPフレーバースタンダードを初めて展示しました。日本食品化学学会企業展示コーナーのなかの小さなブースでしたが、多くの方にお立ち寄り頂き、ありがとうございました。
flavour standards
GMPフレーバースタンダードは、フレーバーをすべて粉末にし、カプセルに充填することで、2年近く室温で保存することができます。使用方法も簡単で、カプセル内のフレーバーを約1Lのサンプル(実際の製品)に入れるだけです。

これで、だいたい認知閾値の3倍程度の濃度になるように調製されています。これまでラボで試薬を調製していた面倒な作業がなくなります。また、離れた複数の施設で同じ評価を簡単に実施することができます。GMPガイドラインを遵守した医薬品工場で製造されているため、品質は十分保証され、口にしても安全です。

こうしたフレーバースタンダードは、官能評価パネルの選抜、トレーニングに最適です。パネルの感度を評価する際、フレーバーの閾値はマトリックスによって異なるため、実際の製品を用いて行うことが基本です。また、一度選抜したパネルでも、その感度を継続的に訓練することも重要です。エビングハウスの忘却曲線でも、定期的な復習の効果が証明されています。

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官能評価の重要な資源の1つが、パネルです。
パネルの選抜、継続的な訓練に、GMPフレーバースタンダードをぜひご利用ください。

欧州での官能評価サービス開始

日本の消費材市場が飽和している昨今、海外の市場に目を向ける企業も多いのではないでしょうか?

弊社は、これまで海外における官能評価の研究者達とのネットワークを活かし、欧米、アジアでの官能評価、消費者調査を遂行してきました。

このたび、フランスのディジョンを拠点にした、官能評価・消費者試験のプロフェッショナルSensoStat 社と提携し、欧州における質の高い官能評価・消費者試験サービスを開始致しました。

これから欧州の消費者をターゲットに商品開発を進める過程において、現行品の製品ポジショニング、受容度調査などに、ぜひご利用ください。

▼官能評価・消費者試験サービス @ 欧州
http://www.alpha-mos.co.jp/sensory/sensostat.html

SensoStat