QDA法(6)準備ができたらデータ収集!

QDA試験前にすべきことは、これまで出現した用語の整理や、セッションで用いるサンプル数(食品であれば6~8検体)、サンプル量、提示間隔など試験プロトコルの確立です。

パネルリーダーが、評価の仕方に関して統制を図ります。また、用語の定義を完成させることは重要です。もし、重複する意味の複数の用語をひとつにまとめるときは、除かれた用語を残された用語の定義に加えることができます。

そして、いよいよ本試験です。

モナディック法

QDAのトレーニング後は、できるだけ期間をあけないでデータ収集を行うことが望ましいです。人の記憶は覚えるのに時間がかかる割に、忘れるのはあっという間ですから。本試験では、モナディック(単一のサンプルのみを試験する)法でデータを収集します。

ひとつのサンプルとスコアカードを提示し、その評価後に両方回収してから次のサンプルとスコアカードを渡します。最近では、FIZZのような官能評価ソフトウェアがあるので、利用することでペーパーレスで試験が行えますし、回答漏れを防ぐこともできます。

繰り返し試験

サンプルの提示順序は、複数刺激の順序効果を防ぐためにパネル内でランダマイズ化します。そして、試験は必ず繰り返し(通常3回~4回)行います。その分、時間はかかるため省略されがちですが、分散分析での誤差と交互作用(サンプルxパネル)を分離するために必須です。