官能評価の継続的専門教育?

東京でも氷点下を記録した1月の寒い日、久しぶりにDr. Herbert Stoneに会うことができました。東京の思わぬ寒さに驚いていましたが、お元気でした。コロナの流行で海外に行けなかった期間は、リモートで講演やコンサルなどを行っていたそうです。弊社で最後にDr. StoneのQDAワークショップを開催したのは2016年でした。今回、官能評価の教育について話題になり、改めて米国と日本で、その違いを感じました。

カリフォルニア大学デービス校(UC Davis)の継続的専門教育(CPE)の1つに、「Applied Sensory and Consumer Science Certificate Program」という、官能評価に関わる社会人・専門家を対象としたオンラインの履修証明プログラムがあります。学術的な専門知識と実社会の専門知識を組み合わせ、新しい技術や、食品および非食品製品の官能評価の現行手法の基礎となる理論を学ぶことができるものです。

UC Davisは、Dr. Stoneが博士号を取得しており、関係者とも関連の深い大学なので、この分野の教育では先端を行っていると言えるかもしれません。このプログラムの開発者・講師のRebecca N. Bleibaum, M.A.は、Herbert Stone, PhDと共に、「Sensory Evaluation Practices (5th Edition)」の著者であり、またセンサリービジネスを起業し、今では弊社もQDAを依頼したりしています。

日本でもいずれ、大学のような高等教育機関で、社会人でも専門的に官能評価の理論や最新知識を学べる機会が増えると良いですね。


UC Davis | Continuing and Professional Education

Sensory Evaluation Practices 5th Edition